春休みや夏休みの間は、コンクールが行われることが多いのですが、その様子を観る機会はあまりなく、結果だけを知る感じで終えてしまうことが多いです。良くないですね…。でも先日久しぶりに主要なコンクールを、ライブ配信ですが観てみました。

私が出場していた時代と比べるのは間違っています、でも何でしょう、身体能力もずっと高くてテクニックもしっかりしているのですが、それで?と感じてしまうことが多いように思いました。表現するためにテクニックは必要なのですが、それがちょっと行き過ぎと言うかアクロバティックになっている気がして、妙に目に付くのです。歩くことが一番難しいという感覚なので、テクニックがテクニックとして見えてはいけない、表現に溶け込むように創作するもの、そこを大事に踊ってきました。まあテクニックのない者のひがみかもしれませんが、どの出場者もすごく柔らかくてブリッジとか類するような動きだとか、足上げてキープ!とか、ターン出来ます!みたいな感じ、そしてジャンプも派手です。どれも身体が使えているから出来るのだけど、4分という時間の中で、そんなにいっぱい必要なのかなと思ってしまうのです。フィギュアスケートは規定があって、ジャンプの回数スピンの回数や種類、ステップなどを入れなければいけないのですが、舞踊には決まりはないのにいっぱい入っている。「1を聞いて10を知る」じゃないけど、1,2回観ればテクニックがこなせることはわかります。それ以外のあなたの内なるものを見せて下さい、と思ってしまうのです。

コンクールだからコンクールうけの作品、と割り切ってしまえばそれまでなのですが、衣裳も曲調も間の取り方もコンクール向きに纏めてしまうのではなく、とくにジュニアくらいまでは、大人と同じ様な創作は避けてほしいなと思ってしまいました。

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