1次産業のブランド化をするにあたっての課題

今現在、インターネットによる生産者さんとお客さんを直接結ぶことが良いというような流れが増えてきております。私はそんな単純なものでは無いように思います。

今までの物流として、『生産者→出荷団体→卸売市場→中卸業者→小売店→お客さん』というような流れが私の思っている物流です。

インターネットなどを利用した”生産者→お客さん”というそれぞれのメリットデメリットを考えてみたいと思います

(ECサイト)インターネット等で購入した時のお客さんから見たメリット

・どのような方が生産しているのか、見えることによる安心

・買い物に行かなくても自宅などに届けてもらえる

・重い商品でも家まで届けてくれる

・訳あり品などを安く買える

・中間マージンを減らすことにより安価で買える

・普段お店では見つからない商品に出会える確率が高い

・状況によってはポイント等が貯まる

・お店で買いづらいものも気軽に買える

・購入した人からの口コミ評価などを見られる

(ECサイト)インターネット等で購入した時のお客さんから見たデメリット

・商品が届くまで時間がかかる場合がある

・実際届いた商品がイメージ写真と違うことがある、痛んでいる時もある

・ネット上で配信されていることが全て真実と思えない

・送料等を考えると必ずしも安いとは言えない

・嘘の情報によって騙されることがある

・ネットが使えない状況が発生した際何もできないに等しい

(ECサイト)インターネット普及した際の生産者のメリットデメリット

メリット

・高い価格で売れる

・お客さんの声が直接聞こえる

・今まで、廃棄してきたような商品でも売れる

デメリット

・商品は高く売れるが、梱包発送等の手間が増える

・2次産業3次産業の人たちが対応してきたクレームを直接対応しなければならない

・輸送コスト・送料等経費が増える

・大量に販売した際には人件費・輸送コストが増える

・最悪の場合2次産業3次産業の力は借りれなくなり自力のみでの販売になる

ECサイトが普及した際の地域のメリットデメリット

メリット

2次製品食べ物の味が統一される

デメリット

地域からお店がなくなり、ちょっとしたものもすぐに手に入れることができなくなる

人とのつながりが希薄になる

二次製品食べ物の味が統一される

今までの流通から見えるお客さんのメリットデメリット

メリット

・必要なものを必要なだけ見て買える

・良いもの悪いものをしっかり見極めて価格を決めてもらえる

・その日のお勧めを教えてもらえる

・地域にお店があることによって防犯になる

・人情に触れることができる

・専門の人に情報をその場でもらえる

デメリット

・自分で足を運んで買いに行かなければならない

・営業時間が短い

・購入した商品を自分で運ばなければならない

・店員さんと話をしなければならない

・何を買っているのか周りの人に知られる

今後インターネット(ECサイト)が普及し、二次産業三次産業の人たちも取り扱う商品が減れば廃業しなければいけない状況になっていくと思います。その時には、今は絶対ありえないと思いますが、もしも100%『生産者→お客さん』になったとき、その間に携わってきた人たちはどうなるのでしょうか?そうなる前に、昔からの流通を大事にして様々な問題を解決できるような仕組みをみんなで作っていかなければいけない、そのように思っております。そのように考えたとき、まず1番大事にしなければいけないのは”生産者あってのことだ”ということです。なので、まずは生産者の立場になって生産者が良い環境とは何かを考えてみたいと思います。

生産者の思い

・思いを込めた良いものを作りたい

・思いを込めたものはしっかりと評価してもらいたい

・思いを込めたものはブランドとして扱っていただきたい

・作り手や産地によって味や香りが違うことをわかってほしい

・フードロスをなくしたい

・お客さんに思いも一緒に届けたい

・規格外でも大切に扱いたい

・本当に安心したものをお客様に届けたい

上記の思いを”昔ながらの流通ルート”とこれからの”生産者→お客さん”という流通ルートを、農林水産省の農山漁村での6次産業化を軸に考えてみたいと思います

”生産者→お客さん”の流通ルート中でどのように6次産業化していくことができるでしょうか?

正直考えるだけ無駄なような気がします。

ならば昔ながらの流通ルートではどうでしょうか。

まず軸になるのは、1次産業の方たちの思いになります。

2次産業は1次産業に支えられ、3次産業は1時産業と2次産業に支えられて成り立ってきました。

2次産業3次産業そのような方たちは1次産業があってこそ成り立つものと考えます。

そのような状況で2次産業3次産業の人たちは何をするかというと、1次産業の方たちが働きやすい環境と働きがいのある環境を作ることだと思います。今現在は働きやすい働きがいがある環境がしっかりと整備されないため跡継ぎを育てることが困難な状況になっております。1次産業に支えられてきた2次産業3次産業がこれから1次産業を支えていく仕組みを作っていくべきだと思っています。なのでニコ魂物流と言う新しい仕組みを作り生産者の思いをお客様に届けるため1次産業2次産業3次産業が一丸となって6次産業としてお客様に支え支えられて子供たちにつなげていきたいと思います

道三

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