道三の思う日本という社会は、信用と信頼の上に成り立っている。

私が建設業界から身を引いた理由として人との信頼関係よりもお金の上に成り立つ建設業界に見えたからです。職人というものは『相手と物に対して思いを込め、思いを汲みながら物作りをして届ける』そのように思い、携わってきたのですが、私の見た建設業界は、”お客さんの為にならないような事でも元請けさんの思いを汲む業界“に見えたことに危機感を覚えたからです。すべてがそうでは有りませんが0.1%でもそのような事があると業界全体が、お客さんから見て信用して良いかどうかの不安から関わらなくては、いけなくなります。

生きていくためにはお金が必要な事はわかります。かといって、お金があれば何でもできるとは思っておりません。

子供たちにお金を稼ぐことの大切さを教える前に 『社会は信用と信頼の上に成り立っていて信用や信頼を得ることによりその様々な価値は増し、対価も増す』という事を伝えるべきだと思いました。そのような思いの積み重ねがブランドになっていくと思います。ただお金を稼いで暮らす社会よりも、“誰かの為に“という思いと、“やりがいのある社会から得る、労働の対価”で暮らす方が、未来にとって明るく笑顔あふれる社会ができるのではないかと思っています。

まず人に信用してもらい、そこから信頼関係を築くということは、今日、明日で出来るものではありません。私の思う信用の築き方はまず”相手を応援したい“想いに応えたいと言う気持ちから始まります相手を応援することにより相手からも支えていただくその繰り返しから信頼を得ることができます。ただ応援したからといって必ず相手から返ってくるものではありません。なので見返りを望んで行う場合いは、相手を嫌いになってしまうことがあるので、良く考えた上で行動した方が良いと思います。

自分の経験上100パーセント以上の思いを込めたと思ってしたことに対して実感として返ってくるのは、平均して1%にも満たないと思っている方が良いと思います。それは何かをしてもありがとうと言う言葉すらもらえない、最悪は騙され利用されて終わり、ということがあるからです。

今の日本を見ていて、信用や信頼は相手を安心させるための言葉であり道具でしか無い事は、大変残念でしかありません。心を大切にして活動いる方達が、集まれる場ができたら、日本の未来は明るいと思います。

先人たちが築き上げた日本の心のブランドも減りつつあります。そろそろ自分たちで築いていかなければいけないのではないでしょうか?誰もが”そんなに信用出来る人はいない”と思い一歩踏み出すのに躊躇するという事は、信用と信頼という思いで築きあげた日本が、信用と信頼を減らしつつあるという証拠です。無くなってから作るのではなく、あるものを守り大きくしていったほうが早いと思います。

ご理解いただける方はお力をお貸しください、よろしくお願いします。

令和4年桜が散る頃

道三

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